エコTPU燃焼性

エコTPUの燃焼性について

プラスチックは他の有機物と同様に可燃性です。焼却時の挙動は次の要因によって左右されます。

  • 発火性
  • 炎の伝播性
  • 燃焼速度
  • 発煙度(煙の濃度と燃焼ガスの毒性)
  • 燃焼物の表面積/体積の比
  • 熱伝導率
  • 発熱量

また、燃焼挙動は上述の要因の他に次の環境の影響も受けます。

  • 貯蔵密度
  • 貯蔵の仕方
  • 熱処理
  • 換気
  • 点加源の強度と時間

これら多くの要因が複雑にからみ合っていますので、プラスチックの燃焼挙動を総括的、かつ、一般的に説明することは出来ません。従って、代表的な例をそれぞれ想定した基準や規格が多くあります。
このような事情がありますので、不明の点は弊社に相談していただくようお願いします。一つの基準で全ての起こり得るケースをカバー出来ません。エコTPUの典型的な結果を次に示します。

UL94(Underwriters Laboratories, 垂直燃焼試験)

エコTPUの全グレードは難燃性を示すクラスとしてV2に相当します。一般的に良く用いられる PP、PE、ABS の汎用グレードではこのUL94ではクラスHBに相当します。

ASTMD 2863(酸素指数)

この試験法は、燃焼を継続するのに必要な最低酸素含有量を測定するものです。LOI 値(Limiting Oxygen Index)は、エコTPUの全グレードでは 23~25%です。

FMVSS302 (Federal Motor Vehicle Safety Standard)

エコTPUの全グレードがこれに相当します。規定された試験条件下では最高燃焼速度 4 インチ/分(101.6mm/分)を超えることはありません。

DIN 57472 PART 813(燃焼ガスの腐食性)

エコTPUの全グレードが、この基準を満たします。

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