エコTPU-Tシリーズ スケルトンカラーの色むら現象とは
- 半透明色のスケルトンカラー成形品では、従来、通常のカラーでは見る事が出来なかった内部の色むら現象が、光を透過させる事で簡単に不良として見えてしまいます。
- この原因には、色々な要因が考えられますが、それら全ての配合剤バランスを予め最適化したエコTPU-Tシリーズでも、成形上の取り扱いが最適で無い場合には、色むら不良が発生してしまいます。
エコTPU-Tシリーズ スケルトンカラーの色むら対策実施後 スケルトンカラーの色むら対策実施後
- 同一のロットで、しかも今まで色むら不良が発生していた同じ原料を用いても、成形条件を最適化する事によって色むら不良は解消します。
- 単純に成形材料を十分に乾燥するだけでこの色むら不良は解消しました。
色むら不良成形品例 色むら不良成形品例
- 右写真中央にあるダイレクトゲートを中心に、カラーの濃淡が放射状に見えてしまう色むら不良例
- このままでは、幾ら品質基準を甘くしても、製品としての価値が大幅に下がり、ビジネスとして成立し得ない。
色むら不良改善例 色むら不良改善例
- 右の写真は中央のゲート部分を鋏で汚く切り落としてはいるが、そのゲート周辺部から放射状に発生していた色むらは綺麗に解消している。
- 同一のホッパーに存在していた成形材料を、単に再乾燥する事で、この改善は達成できた。
エコTPU-Tシリーズでの色むら対策
- エコTPUTシリーズは、予めお客様専用配合にて、必要な耐候性安定剤、着色剤、着色剤分散剤、離型剤、等を最適化して全てブレンドしてあります。
- この為、更に生産現場で必要とされる配合助剤を追加添加する必要は有りません。
- しかし、乾燥が不十分で(水分0.04%以下)、エコTPUが加水分解を起しますと、途端にご紹介した様な色むら不良が発生致します。
- スケルトンカラーでない場合には、色むら不良としての現象は観察出来ませんが、成形の際の、離型不良と言う形で成形トラブルを起します。この離型不良現象はスケルトンカラーでも発生します。
- 現実に色むら不良を起していた成形品は、通常使用しているロボット無人取出しもできず、作業者が苦労して手で金型から引き剥がしていました。
- エコTPUの成形に際して、最も確実な乾燥方法は除湿乾燥機の利用です。
- 当社は(株)シュトルツ社製除湿乾燥機“デザット”正規販売代理店でもありますので、お気軽にお見積をご依頼下さい。
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