エコタール1000S成形の手引き

エコタール1000S成形の手引き

  1. 対象グレード:エコタール 1000S/1100BK
    エコタール 1000S/1100BK は高粘度タイプの射出成形用再生ポリアセタール樹脂ホモポリマーです。
    尚、有害物質や危険物質は含まれて居りません。
  2. 成形方法:通常の射出成形機を用いた射出成形
  3. 成形収縮率:流動方向 1.9~2.0%、垂直方向 2.1~2.2% (ASTM D955)。但し、この値は成形品肉厚、金型温度、ゲート位置、ゲート寸法、成形条件によって変化します。
  4. 成形実施例:エコタール 1000S/1100BK
    ノズル 前部 中間部 後部
    190°C 210°C 210°C 210°C
    溶融樹脂の実際の温度を 210°C~220°Cの範囲で成形して下さい。
  5. 推奨金型温度:80°C~100°C
    成形品の適切かつ均一な結晶化と最も優れた長期耐久性能を得るいためには、80°C~100°Cの金型温度を推奨します。それ以前の問題として、金型の汚れが酷く、ガスベントが閉塞している場合は、成形前にモールドクリーナーで金型を綺麗にしてから成形して下さい。
  6. 射出圧力及び射出速度:射出速度、射出圧力は成形品の外観、寸法、形状、肉厚などを考慮して決める必要があります。
    設定例 射出圧力:98MPa 以上 保圧:70~100MPa 射出速度:5~50mm/sキャビテイ-内に溶融樹脂を充填後、保圧にて結晶化に伴う体積収縮を補って下さい。(目安の設定時間としては、射出+保圧時間は肉厚 1mm 当たり 8 秒設定)
  7. 注意点:再生ポリアセタール樹脂の分解を防ぐため、樹脂温度、滞留時間に注意して下さい。(例:210°C、30 分の滞留で分解します。)
    樹脂が分解したり、分解の疑いがあるときは、シリンダ温度を下げ、シリンダ内の樹脂をパージして下さい。作業時には換気を行って下さい。
  8. その他:技術的なご質問や販売価格のお問い合わせも製造販売元のインターテックにお気軽にご相談下さい。
    *エコタールはインターテックが製造販売する再生ポリアセタール樹脂製品の登録商標です。

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