エコプレンの耐候性と熱履歴による機械的物性の変化

エコプレン®とは?

  • エコプレン®はオレフィン系熱可塑性エラストマーで、構成成分としてはハードセグンメントにPPを、ソフトセグメントのゴム成分にはEPDMゴムから成る。
  • ソフトセグメントのEPDMゴムは1~10μの大きさで、ハードセグメントのPP中に微分散していて、海島構造を構成している。
  • ソフトセグメントのEPDMゴムは高度に架橋されているため、耐熱性・耐薬品性・耐圧縮永久歪性に優れ、熱履歴による機械的物性の劣化が少ない。
  • エコプレン®は当社が開発製造販売する、オレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂製品の登録商標です。

エコプレン®の熱履歴による機械的物性の変化

エコプレンP80A BK2をノズル温度190°Cで、射出成形を繰り返し5回行っても、機械的物性の劣化は少なかった。
一般的にはエコプレン®にスプルー・ランナーの粉砕材を最大30%まで混ぜて使用する事が可能である。

グレード名 P80A
射出成形回数 0 1 3 5
引っ張り強さ:保持率 100 100 99 102
伸び:保持率 100 100 102 108
100%Mo.:保持率 100 96 96 107
粘度変化: 100 102 106 107

エコプレン®の耐候性

サンシャインウェザオメーター試験

  • 試験材料:エコプレン®P80A BK2とエコプレン® P90A BK2
  • 試験条件:カーボンアークを使用、シャワー:12分降雨/60分、ブラックパネル温度:63°C 屋外暴露1年(新宿)=200~250時間相当
グレード名 P80A P90A
試験期間:時間 100 500 1000 2000 100 500 1000 2000
引っ張り強さ:保持率 100 95 93 92 98 98 98 98
伸び:保持率 100 97 94 98 98 98 98 101
硬度:変化 +2 +2 +2 +3 +2 +3 +2 +3

考察:エコプレン®P80A BK2及びエコプレン®P90A-BK2は、サンシャインウェザオ試験の屋外暴露10年相当でも、大きな機械的物性の劣化は見られなかった。屋外でも安心して長期使用が可能な材料である。

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