プラスチックの変色について

エコプラスプラスチックの着色方法

  • 樹脂の種類によって、分解、変色を起こす原因やメカニズムが異なります。
  • 従って、経時変化や褪色の促進試験を行う最適な試験機は、樹脂の種類によって、又、使われる用途によって最適な試験機を選択する必要が有ります。
  • 例えば、TPU(熱可塑性ポリウレタンエラストマー)は光励起によるキノンイミド反応が起こるので、フェードメーター等の紫外線による影響が支配的です。
  • 一方、66PA (66ナイロン)では、空気酸化が黄変の主原因なので、ヒートエージングオーブンやブラックパネル温度を規定したサンシャインウェザロメーターでの試験が、変色の促進試験としては合理的。
  • 樹脂の分子構造と劣化のメカニズムを理解した上で、試験機や試験方法を選択する必要が有ります。

エコTPU(再生熱可塑性ポリウレタンエラストマー)のキノンイミド反応

耐候性安定剤による変色防止の効果

  • エコTPUTシリーズに使用している耐候性改良剤は、従来TPUに用いられていた一般的な耐候安定剤に比べて大幅に優れます。
  • 黄変のレベルを示すYI(イエローインデックス)では、耐候性改良剤を使用しないと、物性の変化よりも大きなYI値の変化を示します。(逆の見方をすれば、色の変化ほど物性の変化は大きくないとも言えます。)

結論

  • 樹脂の変色に関する原因やメカニズムを理解した上で、最適な経時変化促進試験方法を選択して下さい。
  • 但し、あくまでもその結果は目安であって、実際には屋外暴露や環境試験も併せて実施する必要が有ります。
  • 詳細なご相談は、当社技術スタッフとお打ち合わせ下さい。

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