エコアミドのFAQ

このコーナーでは、弊社製品を利用した場合に、起こり得る
想定可能なトラブル解決事例をご紹介してあります。

エコアミドのFAQ

成形品外観表面にガラス繊維が浮いてしまう

原因と対策1
金型温度が低過ぎるので、金型温調機で金型温度を上げる。

原因と対策2
樹脂射出速度が遅過ぎて、充填途中で固化が進み、金型転写できない。射出速度と射出圧力を上げて、短時間での樹脂充填とする。

原因と対策3
キャビテイー内の樹脂充填パターンが、狭い部分から、急激に広い空間に変化してしまう為、急激に樹脂の温度が低下してしまう。 ゲートの位置を変えるか、製品設計を改良する。

原因と対策4
射出成形機のシリンダー温度設定が、極端に低過ぎて、樹脂の溶融が不十分、若しくは、溶融していても、溶融粘度が高過ぎて、金型転写も行えない。 ガラス繊維強化6ナイロン、6/66ナイロンの場合、標準的なシリンダー設定温度は270℃、66ナイロンの場合は280℃を目安として下さい。

ウェルド部分の強度が極端に低い

原因と対策1
ウェルド部分は、ウェルドが無い部分に比べると、どうしても強度が低下する傾向が有ります。 先ず、最大応力が発生する部分に、ウェルドが来ない様な、製品設計と金型設計、ゲート位置を推奨します。 更に、ウェルド部分の面積を大きくとる事により、強いウェルド形成を避ける設計上の配慮が求められます。 具体的には、肉厚を上げるとか、意図的にウェルドラインに沿ってリブを追加することで、極端なウェルド部の強度低下を防止できます。

原因と対策2
最終充填部に近い場所で発生するウェルドでは、既に樹脂の固化が始まり、十分な溶着が出来なくなる場合が、考えられます。 この樹脂の溶着を改善させるには、

  1. 高速、高圧射出で、短時間に最終充填部まで、樹脂を充填してしまう。
  2. 金型温度を上げて、樹脂の冷えて固まるのを遅らせる。
  3. 溶融樹脂温度が低すぎて、すぐに冷えて固まってしまうのを防ぐ為に、高めの温度設定にする。

ガラス繊維強化エコアミドで強度が出ない

原因と対策1

  • 充填不足で、中にボイド(ス)が有る。 ガラス繊維強化タイプの場合、ガラス繊維の周りに、細かい気泡状のマイクロボイドと呼ばれるボイドが発生する為、肉眼での判断を難しくしている。対策としては、十分な保圧時間と保圧設定で成形する。 その際、ゲートが細過ぎると、保圧を掛けても、先にゲートが固化閉塞してしまい、無意味となる。
  • ゲート径は、成形品肉厚の50%ととし、保圧時間は、肉厚1mm当たり、5秒を目安に設定する。 改善の効果確認は、強度チェックと成形品ショット重量で管理できる。

反り変形が激しくて製品にならない

原因と対策1

  • 結晶性樹脂の場合、成形収縮率が大きいので、一般的に反り変形は大きめに出る。 更に、方向性が強いガラス繊維で強化されると、繊維の配向方向では、収縮率は小さくなり、その垂直方向では、収縮率が大きくなる。 このタテと横の収縮率の違いが、大きな反り変形を起こさせる。
  • ゲートの位置や数を最適化する事で、反り変形を小さくする事が可能。

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