エコプレンの変色

エコプレン® P-90Aの変色

組成と主要構成成分

組成は:
エコプレン®P90Aはオレフィン系熱可塑性エラストマーでポリプロピレン中に架橋したEPDMゴムの微粒子を分散させたものである。

主要構成成分:

  • ゴム(架橋EPDM)
  • プラスチック(PP)
  • 軟化剤(ナフテン系オイル)
  • 充填剤(無機質)
  • その他(架橋剤等)

エコプレン®P-90Aの変色

変色要因と影響度

  • ゴム(EPDM) —- 影響度 小
  • プラスチック(PP) —-影響度 小
  • 軟化剤(ナフテン系オイル) —- 影響度 大
  • その他(架橋剤等) —-影響度 小

変色傾向

  • 主として紫外線によりポリマー(実際はゴムに含まれる軟化剤であるオイル)が黄変する。
  • 高硬度グレード(90A等)の方が低硬度グレードより変色傾向は少ない。 理由は軟化剤の量が相対的に少ないため。
  • 熱によっても加速される。

エコプレン®P-90Aの変色

変色試験結果

サンシャイン型ウェザーメーター

硬度 試験時間
100時間 300時間 500時間
色差 ⊿E 65 A 7.88 10.30 10.80
90 A 5.40 5.66 6.13
50 D 2.85 1.70 2.96

カーボンアークサンシャインウェザーメーター

  • 条件 : 水噴霧 : 12分/60分 ブラックパネル温度 : 63°C
  • 酸化防止剤、紫外線吸収剤 : 無添加

エコプレン®P-90Aの変色

変色促進試験例

サンシャイン型ウェザーメーター 63°C

エコプレン®P-90Aの変色

変色対策

  • 紫外線吸収剤の添加により変色度合を低下或いは期 間を延長できるが、防止はできない。
  • 当社製品エコプレン®Wシリーズでは、エコプレン®に最 適な紫外線吸収剤及び酸化防止剤を適量配合済です
  • 紫外線吸収剤の添加
    ヒンダードフェノール系紫外線吸収剤

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