エコアミド6G30成形の手引き

エコアミド6G30成形の手引き

  1. 対象グレード:エコアミド 6G30 全着色品
    エコアミド 6G30 は射出成形用 6 ナイロン樹脂にガラス繊維 30%で強化した製品です。従って、通常のガラス入り 6 ナイロン樹脂の成形条件にてお取り扱い下さい。尚、有害物質や危険物質は含まれて居りません。
  2. 成形方法:通常の射出成形機を用いた射出成形
  3. 成形収縮率:流動方向 0.3%、垂直方向 1.0% (ASTM D955)但し、この値は成形品肉厚、金型温度、ゲート位置、ゲート寸法、成形条件によって変化します。
  4. 成形温度例:
    ノズルNo.2 ノズルNo.1/th> 前部 中間部 後部
    270°C 270°C 270°C 270°C 270°C
    溶融樹脂の実際の温度を 260°C~280°Cの範囲で成形して下さい。
  5. 推奨金型温度:60°C~90°C
    尚、艶ムラが発生した場合は、金型温度を低めに設定して高速充填してみて下さい。それ以前の問題として、金型の汚れが酷く、ガスベントが閉塞している場合は、成形前にモールドクリーナーで金型を綺麗にしてから成形して下さい。
  6. 射出圧力及び射出速度:射出圧力及び射出速度:高圧高速射出でキャビテイ-内に溶融樹脂を充填後、保圧にて結晶化に伴う体積収縮を補って下さい。(目安の設定時間としては、大型成形品でも充填は5秒以内、射出+保圧時間は肉厚1mm当たり5秒設定)
  7. 注意点:ガラス繊維で強化した成形材料の為、計量時のスクリュー回転数を好しくは 100rpm.以下。ハイサイクル成形でも 150rpm.以下でお取り扱い下さい。成形材料の乾燥は、ナイロン系樹脂は時間が掛かる為、除湿乾燥機の使用を推奨致します。白色系以外で、通常の熱風乾燥機の場合は 110°Cで 4 時間程乾燥して下さい。白色系エコアミド 6G30 の場合、90°C以上の熱風乾燥で空気酸化が起こり、黄変してしまうので、ご注意下さい。白色系では除湿乾燥機に寄る低温乾燥を推奨します。それでも黄変が起こる場合には、黄変防止処方されたエコアミド 6G30HSA シリーズのご使用を推奨します。
    エコアミド正規製品袋製品は出荷前に水分量0.2%以下に乾燥して防湿アルミ内袋に梱包してありますが、外観にシルバーが出てしまう場合は、十分に再乾燥すれば殆どの場合解決します。
  8. その他:その他:技術的なご質問や販売価格のお問い合わせも製造販売元のインターテックにお気軽にご相談下さい。

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